このブログでは、「マネジメント」という言葉にスポットを当て、皆さんと一緒に「マネジメントとは何か」、「マネジメントを通じて我々は何を目指していくのか」を考えていきたいと思います。今回は、その第1回目となります。
私は、28歳の時からマネジメント業務をしています。34歳からは、会社を経営するメンバーにもなりました。
当時、上司から「もっと、ちゃんとメンバーをマネジメントしろ!」とよく怒られました。皆さんはいかがですか?
その時の私は、尊敬する先輩がどうやってマネジメントしているかについて、よくお話を聴く機会を設けてもらいました。しかし、色々お話を聴いてはみるのですが・・・、とにかく、人によってバラバラ。どれが正しいかわかりませんでした(苦笑)。
ちなみに、この時の私は、「マネジメント=部下をどう管理するか」と同一で考えていました。
そんなときに、この本に出会いました。
既に、ご存知の方もいるかと思いますが、この方は、「マネジメントの父」とも言われている、ピーター・ドラッカーさん。実は、このドラッカーさんという方が、”組織には「マネジメント」というものが必要なんだ”と初めて言われました。
ドラッカーさんは、この本で、我々がよく耳にする「マネジメント」といものを初めて体系化されました。現在でも、ユニクロの柳井さんも、ドラッカーの考えを経営に生かしているそうです。
実はこの本、私が経営陣のメンバーの一人になったときに出会った本なんです。「部下をマネジメントできない、業績が上がらない、打開策がみつからない・・・」。そんな時、尊敬する社長様からご紹介して頂いた本なんです。
ちなみに、その社長さんからは、「加藤君、君はマネジメントの根本がわかってないね。ちゃんと勉強しないと会社潰れちゃうよ」と言われた後、この本ともう1冊が私の自宅に贈られてきました(笑)。
この本は、実に読みやすくシンプルな本です。「経営者」と書いてありますが、これは社長さんでけではありません。部長は部を経営しているから経営者、課長は課を経営しているから経営者。係長は、・・・。
つまり、管理職=経営者と捉えてもいいですし、管理職でなくても、「あなたについてくる人がいる」のであれば、経営者として考えても良いと思います。
実は、私が言うには、ドラッカーさんは、管理職になったからと言っていきなりマネジメント業務にあたるのではなく、マネジメント業務を当たる前に、必ず「5つの質問」に答えてから、マネジメント業務に当たれ!と言っているように思っております。
その理由は追々、このブログの中で、述べていきたいと思います。
では、5つの質問の中身をご紹介します。
1.我々のミッション(事業目的)は何か
2.我々の顧客は誰か
3.顧客にとっての価値は何か
4.我々にとっての成果は何か
5.我々の計画は何か
「経営者に贈る5つの質問」(ダイヤモンド社 著者:P.F.ドラッカー 訳者:上田惇夫)
正直、マネジメントの本ということで、人をどう管理するかという話なのかな?という先入観をもって読み進めましたが・・・、全然違いました(笑)。また、なぜ自分は成果がでないのか?ということががわかったような気がしました。
皆さんもよろしければ、この5つの質問を考えてみませんか?
では、次の号で!